昨日、『ここがポイント 税務調査の事前準備と対策』セミナーに参加してきました。
200名以上の税理士の方が受講されていました。
その中で、どのようの会社が調査されやすいかお話をされていました。
1.選定対象となり易いポイント
①過去の調査で不正所得が把握されている
②不正発見割合の高い業種に該当している
③資料情報がある
④マスコミ、風評等から何らかの非違がある可能性が高い
2.形式的な選定(申告書等の添付資料を分析)
①一定期間毎に調査が実施されている
②同族法人である
③国内外に多数の支店、関係会社がある
④売上急増・利益低調
⑤交際費等が多額または変動が多い
3.不正発見割合の高い10業種(平成27年調べ)
①バー・クラブ
②大衆酒場・小料理
③パチンコ
④自動車修理
⑤廃棄物処理
不正発見割合の高い業種は、現金商売の業種が目立つことが分かります。
個人的には、新設法人の開業5年以内もほぼ税務調査が入る可能性が高いと感じます。
行政サイドからすると、指導やチェックも兼ねているのではないでしょうか。
個人事業からの法人成りは、個人と法人の所得分散や消費税の節税対策が可能です。
しかし、税務調査の確立は、法人を所有することに格段に上がります。
税法を巡る実務では、法律の正しい解釈が必要となります。
しかし、正しいと思われる税務処理でも、税務調査で調査官の見解と食い違うこともあります。
それらに踏まえ、特に我々税理士は勉強し、納税者の実務においても、しっかりとした税務処理を行う必要性があります。
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