平成26年1月から少額投資非課税制度(以下、NISA)が始まります。
現在、上場株式等の配当及び譲渡益に対して税率10%(内・国税7%)が適用されています。平成26年より、軽減税率が撤廃され20%(内・国税15%)に戻ります。実際には、平成25年より復興特別所得税が2.1%加算されていますが・・・。
要するに、今まで株式等を売買して利益が出た場合、売却益に対して税率約10%だったのが、平成26年より約20%になります。
ここで、政府の新たな政策としてNISAの創設です。NISAとは、毎年100万円を上限とする新規購入分を対象に、その配当や譲渡益を最長5年間、非課税にする制度です。
NISAの主な注意点は、以下の通りです(政府広報オンライン参照)
(1)開設できる口座は一人につき1口座
NISA口座は、一人につき1口座のみ開設可能(例えば、銀行と証券会社にそれぞれ1口座ずつ開設するのは不可)。
(2)口座開設後、金融機関の変更は不可
NISA口座を一度開設すると、最長4年間、別の金融機関に変更・開設はできない。
(3)非課税枠の未使用分を翌年へ繰り越し、売却した非課税枠の再利用は不可
投資を行わなかった非課税枠の翌年繰り越しはできない。また、売却しても、非課税枠は再利用できず、年間の非課税枠を超える投資はできない。
(4)既に保有している上場株式などは対象外
NISA口座は、新たに購入した上場株式・株式投資信託などが対象となるため、他の口座(一般口座や特定口座など)で既に保有しているものをそのまま移管することはできない。
(5)他の口座との損益通算・損失の繰越控除不可
非課税のNISA口座で生じた売買損失は、課税される他の口座(一般口座や特定口座など)の収益との損益通算はできず、また損失の繰越控除もできない。
上記のとおり、何かと注意点はありますが、非課税という最大のメリットはあると思います。私自身、現在所有している投資信託を税率10%(年内中)のうちに売却して、NISAにて買い替えしたいと考えている次第です。アベノミクスの影響で現在、日経平均株価は15,000円を推移していますが、もう少しもう少しと、欲が出ているため中々売却できていません(笑)。今年も、残り1ヶ月。もし、上場株式や投資信託等を所有している方は、税率やNISAの創設等の観点からも参考にすると面白いかもしれません。
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